RUNPEACE - ランニング情報マガジン -

ランニングブログ「RUNPEACE」編集長のKENBOです。ランブロガーとして様々な情報を提供していきます。

プリンセス駅伝の四つん這いに賛否両論。ルール改定をするべき理由

 
今年も寒くなり、いよいよやってきた駅伝シーズン。
ランナーである私は、男子女子、プロ学生問わずにテレビ中継される駅伝を見るのが、非常に楽しみです。
 
前日行われたプリンセス駅伝。
クイーンズ駅伝への出場をかけた大事な大会である。
 
駅伝といえば、チームの絆や襷にかける思いなどが毎年のように報道されて、中継所のタスキリレーはハラハラドキドキし感動する場面もあります。
 
しかし今大会では、プリンセスらしからぬ異常な光景が次々に起こりました。
 
選手側の気持ちと視聴者側の気持ちと様々な意見がある中で、私の意見を述べたいと思います。
 

逆走に四つん這い

 

逆走

逆走したのは、三井住友海上の岡本選手。
トップで走っていたのですが、走り方がおかしくなり、いきなり逆走してしまいました。
 
いきなりの出来事に見ていた私もびっくりしましたが、これは明らかに脱水症状で意識が朦朧としてる状態。
 
折り返し地点のコーンの手前で折り返してしまったり、反対車線までふらついていて、もういつ倒れてもおかしくない。
 
棄権させたいのだが、コーチが来ていないという状況で、走らざるおえないのでしょう。
本当に異様な光景でした。
 
最後はコーチが来て、芝生に倒れ込み棄権しました。
 

四つん這い

逆走したのは、岩谷産業の飯田選手でまだ入社1年目の新人。
 
ゴール手前で、後ろの選手に足を引っ掛けられ転倒しました。
この時に、スネの骨折全治3〜4週間の怪我をしてしまいました。
 
脚を骨折した以上、もう走ることは無理だと本人も分かったのでしょう、白線の上を四つん這いになりながら、なんとか襷を繋いだのです。
 

視聴者目線

 

逆走

逆走した岡本選手は、本当に危険な状態だったと思います。
 
駅伝のルール上、監督もしくは関係者が体に触れた時点で危険とみなされます。
 
逆にいえば、触らない限り本人に走り続ける意志があれば、走れるということです。
 
しかし見ていても無理な状態なのは明らかです。
こういうシーンって番組的には感動を生む場面かもしれませんが、正直感動どころか見ていて痛々しい。
 

四つん這い

四つん這いで完走した飯田選手。
あの時にはまだ骨折かどうかは分かりません。
意識ははっきりしてるみたいなので、なんらかの怪我で走れなくなってしまったんだろうと思ってました。
 
何年か前に、名古屋ウィメンズマラソンで、ダイハツの前田選手が給水で転倒し腕を骨折しながらも、日本人1位でゴールしたことがあります。
 
膝から血が流れていましたが、転倒しても走り続ける姿に、格好良いと思いました。
 
最初は飯田選手のなんとしてでも襷を繋ぎたいという思いが、伝わってきて感動しました。
 
しかし、膝から血を流し四つん這いで這いつくばる姿は異様な光景でした。
進むにつれて、もうやめさせてあげた方がいいのでは?という思いの方が強かったです。
 

選手側の気持ち

 
プリンセス駅伝というのはクイーンズ駅伝に出場するための大事な大会です。
 
その為、選手たちが必死で練習してるのはいうまでもありません。
 
自分の区間で襷を繋ぐことができなければ、そのチームは失格になる為、なんとしてでも繋ぎたいという気持ちでしょう。
 
過去に箱根駅伝で足の肉離れを起こしても走り続けて、最終的には監督が触れて棄権した選手がいました。
 
現在、駿河台大学の監督をしています。
テレビで監督になってからのインタビューを受けていました。
箱根駅伝の出来事を尋ねると、涙を流して後悔するのです。
 
襷を途切れされることの重みというのがここまで大きいとは正直驚きましたが、選手たちはその襷を繋ぐために必死なのです。
 
今回の岡本選手や飯田選手も同様に、なんとしてでも襷を繋ぎたいという気持ちだったと思います。
 

ルール改定が必要

 
やはり今回の出来事は、異常な光景です。
ルール改定しない限り、再び同じような出来事が起こりかねません。
選手生命どころか本当に命を失いかねません。
 

私が思うルール改定

 
1つ目は「走れなくなった回数もしくは時間を決めて、棄権させる」
 
飯田選手のように、走れないのは明らかです。
走れない状態でも、選手は襷を繋ぐために必死ですが、棄権せざるおえないルールを決める必要があると思いました。
 
立ち止まった回数や走れない時間が長いことで、強制的に棄権。
 
しかし、岡本選手のようにフラフラになりながら走る選手は棄権できないことになります。
 
2つ目のルール改定は「審判の強化」
 
イメージはボクシングの審判です。
意識が朦朧としているのであれば、強制的に棄権を判断できる審判の強化が必要だと思いました。
 
その為のルール改定も必要でしょうし、
もちろん感情に左右されないような心も必要かと思います。
 
3つ目は「監督が絶対」
 
ボクシングではタオルの投げれば強制終了です。
 
岩谷産業監督は、主催者側に棄権させてくれと頼んだにも関わらず、選手は続ける以降示した。
 
本来なら、選手の意志より監督の主張が優先されるべきなのだが、審判側の気持ちのブレがこういう事態を招いてしまった。
 
審判側も監督の指示があれば、強制的に棄権させるというルールがあれば、対応していたと感じた。
 

まとめ

 
走れる走れないというのは、選手にしか分からない、走りたいというのは選手にとって当然の行動だろう。
 
しかし、自己判断に任せてしまっては今回のような危険な状態で選手生命を無くしかねない事態を招いてしまう。
 
こういう事態を二度と起こさないためにもルール改定は必要である。
 
 
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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