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まさか自分が!?勤続年数9年目で鬱病になったときの話

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どーも、KENBOです。
 
鬱病というのは本当に恐ろしいものです。
病気になる前、「鬱病」という名前を知っていました。
 
精神的なもので、やる気がなくなり自分ではコントロール出来なくなる。
そんな症状だということは頭では分かっていました。
 
でも実際に鬱病になった自分から言わせてもらえば、そんな軽いもんじゃない!!
と言う事。
 
鬱病やその疑いがある人に、少しでも役に立てればという思いで書かせていただきます。
 
 

私の職場での立ち位置

 
鬱病になったのは私が9年目のときでした。
元々派遣社員として会社に入り、3年目で実力が認められ正社員として働くことになりました。
 
人間関係も良好に築くことが出来ていて恵まれた環境でした。
 
社内のプレゼン大会というものがあり、改善した活動を社長に発表。
大会でも2度1位を取らせてもらいました。
 
少し意見を言える立場になり積極的に発言してました。
上司が言うことでも間違ってることはキッパリと否定します。
 
上司に嫌われようが構わない!そういう性格です。
 
上司からしたら私は鬱陶しい存在だったのは間違いないです。
 
 

うつ病になったきっかけ

 
突然の移動命令でした。
上司には「お前が移動して、移動先の部署の環境を変えてほしい」と言われました。
 
しかし私は左遷させられたと感じました。
前向きな移動ではないなと。
 
移動先は今まで全く関わりがない部署でした。
仕事内容や人間関係はゼロからやり直し。
 
人員不足がずっと続いていて、新入社員や派遣社員が入ってもほとんど定着せずに辞めていくという環境でした。
 
 

いじめ、嫌がらせの毎日

 
覚悟はしていたが移動した部署では、全く歓迎ムードではなく厄介者扱いでした。
 
部署移動自体は仕方がないと思っていました。
 
移動する以上はやるしかない、気持ちを切り替えて頑張ろうと決意していました。
 
しかし待ち受けていたのは、いじめや嫌がらせの毎日でした。
 
移動先の部署には、私が移動する理由が皆に伝えられていることを後で知ることに。
 
その理由が新人を定着させるための環境改善ため。
原因がベテラン社員にあるので教える気なし仕事もやる気なしでも立場があるので誰も逆らえない。
私が入ってきたらベテラン社員たちを降格させるから覚悟しておけというものでした。
 
よく思わないベテラン社員達は、私に何も教えてくれないが仕事を押し付けてくる。
出来ない分からないは通用せず怒られ馬鹿にされる毎日でした。
 
上司に相談したが「最初は大変だが頑張ってくれ」の一言。
どう頑張ればいいのかも分からず辛い毎日でした。
 
 

前の部署に戻りたい気持ちと相談しないで強がる自分との葛藤

 
前の部署の仲間とすれ違うと気さくに声をかけてくれるのが嬉しかった。
「新しい部署はどうだ?」と言ってくれたときに相談すれば良かった。
 
しかし自分のプライドが邪魔をして「大変だけど上手くやってるよ」と強がってしまった。
 
前の部署が良かったという未練が一層強くなりました。
 
なんで俺がこんな思いをしなくちゃいけないんだろうと自分の内側にストレスを溜め込んでしまっていた。
 
嫁にも相談すればよかったのだが、1歳半の娘の子育て真っ最中。
 
娘の話を楽しそうにしている姿を見ると、頑張らなくちゃと自分を奮い立たせました。
ここでも相談せずに強がってしまったのは失敗でした。
 
 

限界に達するまでに身体に起こった症状

 
まず初めに出た症状は食欲が無くなる。
 
日々の嫌がらせでかなりのストレスがかかっていた。
家に帰ってからも考えるのは仕事のことばかり。
食欲は一気に落ち1週間で5キロ体重が落ちてしまった。
 
仕事のことばかり考えてるので不眠症になる。
 
一人になると悪いことばかり考えてしまう。
考えても答えなんか出ないのに、どんどんドツボにハマってしまう。
 
3時間寝れればいい方で、酷いときは全く寝れずに朝を迎えたときもあった。
 
趣味に全く興味がなくなる。
 
私の趣味はランニングです。
フルマラソンで自己新記録を出すために週4日ほど走るのを日課にしていました。
 
 
部署移動してからは走りたいという気持ちになれなくなりました。
走ると気が紛れるんじゃないかと思い走ってみたこともあった。
 
しかし仕事のことばかり考えてしまい、すごく憂鬱になってしまい走れませんでした。
 
 

そして鬱病になる

 
移動してから3ヶ月経った日曜日の事でした。
食べれない眠れないの日々がどんどん体を蝕んでいき限界ピークに達した。
明日が仕事だと考えただけで体が震えだしてしまった。
 
冷静な判断など全くできない状況で、不安と恐怖から少しでも楽になりたいと焦りパニック状態に陥りました。
 
意を決して前の部署の信頼しているベテラン社員に電話してみることにした。
 
話を聞いてもらえばスッキリ出来ると思っていたのですが、声を聞いただけで涙が溢れ止まらなかった。
もう限界でした。
 
自分の今の状況や仕事に行けない恐怖で精神的に無理だということを、全部隠さずに話した。
 
すると「俺から上司に前の部署に戻せるか言ってやるから」といってくれました。
 
なぜか私は「そんなことしたら、余計に評価が下がり最悪クビになる」と不安に押しつぶされました。
 
しかし、この状況をどうにかしなきゃお前が潰れてしまうと心配してくれて、上司に連絡してくれました。
 
もう自分では何も判断できない状態でした。
 
折り返し電話があり「とりあえず明日は休め、どうするか明日会社で相談する」と上司とやり取りしてくれることになりました。
 
その間、嫁が「仕事無くなっても私が代わりに働くから大丈夫だよ。
 
それより体調直さなきゃ」と言ってくれて嬉しい気持ちと情けなさでいっぱいでした。
 
 

会社の対応

 
1日休んで次の日、課長から連絡があり面接をしてから決めるから会社に今すぐ来いと言われました。
 
面接では全てを話してみました。もちろんクビ覚悟で。
 
課長は「お前らしくない」「初めは大変だけど頑張ってくれないか?」と言うような親身に考えてくれるどころかとりあえず言いくるめようというような感じでした。
 
この頑張れという言葉が本当に絶望の縁から突き落とされるような気持ちで胸が苦しくなりました。
 
私は解決の糸口が見つからないので「とりあえず病院の精神科に見てもらってきます」と言いました。
 
すると血相を変えてそれはまだ早いから落ち着けと言われました。
 
「少しでも楽になりたいので行ってみます」というと1週間休んでいいからゆっくり休めということになりました。
 
休んでる間は課長から毎日連絡があり病院には行ってないよな?というような行ったらマズいから監視するそうな電話でした。
 
それもそのはず会社では前年からストレスチェックを行っていました。
年一回講習も行われているのでうちの会社は社員の管理は徹底してますと謳ってる割にはストレスチェックなんて名ばかり。
 
普段は何もしていない。後で知ったのだが、うちの会社は鬱病になっている人がかなり多い事実。
 
ストレスチェックを行っているのに鬱病と診断されては課長の昇進にでも響くのだろう。
だから心配しているかのように装って電話してくるのだ。
 
意を決して「前の部署に戻してもらえないか」と相談してみることにしました。
 
一応、前の部署の課長と相談して決めるとのことで連絡を待つことになりました。
 
後日連絡があり私が抜けたあとに派遣社員を入れたが定着せずに辞めてしまい困っているということだったので特別に戻してもらえることになりました。
 
 

前の部署に戻れてから鬱病は改善

 
いじめや嫌がられの日々から解放され食欲も少しずつ回復していきました。
 
睡眠も取れるようになり趣味のランニングも出来るようになり回復してきたんだと実感しました。
 
 
職場ではこの噂が一気に広まり嫌味を言われることがありました。
 
私をよく思ってない上司から所詮お前はそんなもんかと言われました。
しかし部署の仲間が助けてくれたこともあり、今ままで通りに仕事復帰する事ができました。
 
 

まとめ

 
鬱病は本当に怖い病気です。
私には関係ないと思うかもしれませんが誰にでも起こる病気だと断言します。 
 
今回私は日々のストレスを誰にも相談しないで強がり、ストレスを自分では抱えることができなくなって倒れました。
 
家族の支えがなかったら自殺していてもおかしくなかった。本気でそう思います。
そして相談してみて分かったのですが本当に気持ちがスッキリします。
 
自分のプライドなんかは簡単に捨てて下さい。
身体を大事にしてください。
 
本当に末期になってしまったら取り返しが付かないどころか人生を棒に振るってしまいます。
 
この経験は私にとって一生ものの宝になりました。
弱音を吐くことの大切さ逃げ道も必要なんだと改めて感じました。
 
もし落ち込んでいる人がいたら「大丈夫?」「頑張れるか?」は絶対に言わないで下さい。
代わりに「ダメそうか?」と聞いてあげましょう。
 
 
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